ばんかずまのブログ

元独立リーガーの過去、現在、未来。

独立リーガーの年金や税金の支払いはどうなっているか

質問箱に以下の投稿がありましたのでこれにお答えします。


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まずは年金について。

年金の支払いは、20歳以上になると全国民に発生します。

ですのでほとんどの選手は国民年金を支払う義務が生じるわけです。

ただ、はっきり言うと選手といしての報酬のみで年金を満額支払う余裕はありません。

 

そこで活用するのが「国民年金保険料免除・納付猶予制度」です。

www.nenkin.go.jp

これをつかうことで年金の支払いを免除されたり、支払い期間を待ってもらうことができます。

 

各選手がこの手続きをしていたかどうかはわかりませんが、僕は使っていた時期もあります。滞納するほうが法律的によろしくないので、使える制度はしっかりと使っておく

必要があります。

 

 

 

次に税金について。

これはおそらく「所得税」についての質問ですね。

 

野球選手という職業は個人事業主という扱いですが、報酬は球団から支払われるので給料と大差ありません。

一般的にサラリーマンの給料と違うのは保険料などの天引きが一切ないことです。

国民健康保険の加入になりますので、個人で保険に加入する必要があります。

 

なのでサラリーマンは額面上の収入と、実際の手取り額に大きな違いがある場合もよくあります。

 

独立リーガーは保険料の天引きはありませんが、額面収入の約10%を所得税として徴収された金額を報酬としてもらいます。

 

10万円が額面なら約1万円、20万円が額面なら約2万円です。

 

 

報酬の支払いについては全ての金額が所得税の対象となりますが、個人事業主は翌年3月までに確定申告をするので、その時に本当に支払わなければならない所得税がいくらなのかを計算します。

 

ほとんどの選手は確定申告時に「収入が少ないので税金をこんなに収める必要がありません」という計算結果となり、還付金として毎月天引きされていた所得税の一部が返還されます。

 

独立リーグの場合は返ってくるケースがほとんどでしょうが、NPBの選手はとんでもない金額の税金を支払っているでしょう。

どの程度の金額になるかは選手によって全然違いますし、どこまでを経費として計上しているかによっても変わってきます。

 

もし所得税の支払い金額に興味のある方は下のページを読んでみるといいかもしれません。

www.nta.go.jp

 

所得税の支払い金額を抑えるために「ふるさと納税」を活用しているサラリーマンも多くなってきています。興味があるのでしたら今年の収入を計算し、いくらまでが控除対象になるのかを確認しておくとよいでしょう。

 

知らないと損することは多いですが、逆の言い方をすれば知っておけば得する情報はたくさんあります。是非調べる癖、疑問を持つ習慣を持っていてください。