あくまで私見です。
つい先日、小学1年と4年の兄弟に野球を教える機会があり、2時間ほどでアップ、バッティング、キャッチボール、ノック、を一通りプレーしてもらって気づいた事です。
- 楽しいと感じるものを探す
- 子どもの発言を尊重する
- ポイントを絞る
- まとめ
楽しいと感じるものを探す
今回のケースでは野球を教わりたいというわかりやすい大枠がありますが、「野球の何が楽しいのか?」を探っていくところから始めます。投げるのか?打つのか?はたまた捕るのか。人によって感じ方は違うので、まずはそれを見つけてあげる事です。
子どもの発言を尊重する
ある程度距離感が近づいてくると、運動が好きな子は積極的に意見することが増えます。
学校では勉強中にしゃべる機会が少なく、じっとしていなければいけない時間が大半です。そのうっぷんを晴らすかのようにたくさん話をしてくれますので、それを一つずつ拾ってコミュニケーションをとります。
子どもとは言え「一人の人間」だと認識をして対等に話をすると、こちらの見解も聞いてもらいやすいように感じました。
子どもに慣れすぎると意外とここを疎かにして「上から押さえつけるように」指導や躾をしていないでしょうか。
- ポイントを絞る
これはスポーツに限ってかもしれませんが、例えばバッティング練習の時にいろいろと気になる点が見えてきます。そこですべてを直そうとすると子どもの理解力では追いつかない部分が出てきたり、単純に身体が未熟なためできないことがあったりします。
そこで「この日に良くなりそうなポイント」を1つに絞って伝えます。バッティング、キャッチボール、ノックで合計3つです。
この3点を全部の練習が終わったタイミングで覚えているかどうか、コメントしてもらいます。今回のケースでは全て覚えており、本人の口から聞くことができました。
まとめ
思っていた以上に感情に素直で、ちゃんと人の話を聞いていて、一生懸命やろうという姿勢が見えた兄弟でした。
好きなことを好きなだけやれれば上達するための下地はできていますので、大人はそれをちょっとだけサポートするだけで良いのではないかなと。
間違っても大人の価値観を押し付けたり、やり方を強制したりしないことでしょう。昔の常識は今の非常識です。今の子どもたちが気づいた事を元にしてちょっとしたアドバイスをしたり、気づかせるためのきっかけづくりをすることが必要な気がします。
なかなか根気がいる作業ですが、人を育てるというのはそういうものなのかもしれません。
今回の兄弟は、引き続き野球教室をしていくことになりました。今後の成長に期待です。