ばんかずまのブログ

元独立リーガーの過去、現在、未来。

最速149km/h、遠投125mになった練習方法と考え方(下)

こんばんは伴です。

今回は昨日の続きを書いていきます。


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  • 遠投120mが一つの目標だった
  • ボールを遠くに投げるということはどういうことか?
  • そのために必要な能力は
  • 中学時代の狭いグランドで取り組んだ事
  • 遠投は伸びたが球速はイマイチ
  • 遠投とピッチングは何が違うのか
  • 地肩の強さを投球に繋げるために必要なこと
  • 球速アップしたい選手におススメしたい練習
  • もっとやっておけばよかったと思うこと

 

遠投とピッチングは何が違うのか

 

まず遠投について。

遠投は助走で並進運動のエネルギーを作りだし、それを指先のボールまで伝える事が必要です。さらに斜め上に投げるための身体の角度を作り出すことが求められます。

 

続いて投球動作。

こちらは静止した状態から並進運動をしなければなりません。なのでボールを投げるためのエネルギーを軸足の送り出しと、踏み込み足の使い方によって作り出す必要があります。

 

マウンドの傾斜があるとはいえ、投げる方向はやや下気味になります。

外野手がマウンドに立つと、少し高めに投げる癖がついているためなかなか低目に速い球が投げられないのはここに原因かあることが多いでしょう。

 

 

地肩の強さを投球に繋げるために必要なこと

 

それを改善できれば肩の強さを投球に繋げられます。

軸足側(右投手なら右脚)で骨盤を打者方向に長く水平移動させること

踏み込み足の移動距離を長くさせること

 

の二つがかみ合えば、静止した状態からでも横のエネルギーは大きく作られると考えています。

 

さらに言えば、足を上げた時には若干背中や腰のあたりが打者に見えるように上半期が捻られていること。

 

並進運動+回転運動でボールが投げられるので、回旋するための予備動作が必要です。

 

並進運動と捻られることで生まれた下半身のエネルギーをロスなく上半身に伝えるためには胴体部分の可動域と筋力は必要です。

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球速アップしたい選手におススメしたい練習

 

基礎筋力を高めるという意味でウェイトトレーニングは必要です

ただ重さを上げればいいと言うわけではないのが難しいところですが。

スクワット、デッドリフト、ワンハンドロウあたりは必須でしょう。

 

ショートダッシュ

短い距離を全力で走ることも大事です。

30m走のタイムと球速にはある程度の相関性があるという研究結果もあったはずです。

 

MBボールを使ったトレーニング

これは重い物を遠くに飛ばす→全身の力を上手く使ってボールに伝える

といったトレーニングになります。やり方は山ほど種類があるので検索してみてください。

 

プルダウン(もしくは外野ノックで送球)

助走してフルパワーでネットに向かって投球する練習をこう呼ぶそうです。

恐らくYouTubeなどに動画があります。

助走付きでボールを投げることのメリットは上にも書いてある通りです。

通常以上のパワーを発揮しやすくなります。

 

50m程度の遠投(ライナーで)

静止した状態から強い球を投げる練習です。プルダウンと違うのは、距離があるため回転軸のブレなどが確認しやすくなることです。

 

こちらの方が実践に近いでしょう。

 

 

もっとやっておけばよかったと思うこと

 

スライドボード(スケータージャンプ)

スピードスケートのように左右へ滑るトレーニングです。

並進運動のエネルギーを大きくするためのトレーニングですが、姿勢が悪いと越しを痛める可能性があるので注意してください。

スライドボードがない場合はスケータージャンプで代用しましょう。

 

ウエイトボールで指先のトレーニング

どれだけ腕の振りが速く、並進移動の速度があげられたとしても、最後の指のかかりが悪ければ回転数も増えませんし速度も増しません。真っすぐと同じ振りで10㎞/h以上遅いフォークが投げられるのはボールの持ち方が違うからですよね。

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全身の可動域を広げること

僕はめちゃくちゃ体が硬いです。はっきり言えば一般人以下です。開脚も90度ぐらいしか開きませんでした。そのせいかステップ幅が非常に狭く、149㎞/h出したときでも5足半ほど。

投手をしている選手ならこの狭さがわかるでしょう。最終的には6足まで広げられるようになったのですが、球速が落ちました。ステップ幅が広ければいいわけではないのですが、広ければそれだけ並進運動の距離が取れる事は間違いないわけです。

 

ただ広げすぎると胴体がまわりにくくなり、並進運動のエネルギーをボールまで伝えることができなくなる恐れもあります。

 

無理なく並進運動を行い、スムーズに回旋動作に移るためには股関節まわりの筋肉の可動域と筋力が必要です。野球でトップを目指していこうと思う選手は是非そのあたりも気にしながらトレーニングに取り組んでください。

 

食事や休養の知識

これは高校時代までに知っておきたかったと思う知識ですが、「筋トレをすれば筋肉がつく」は間違いです。「筋トレをして、その後適切な栄養補給と休養ができたら筋肉がつく」です。この違いは理解しておいた方が良いでしょう。

 

長時間の練習では体内のエネルギーを使い切ってしまうこともあります。筋肉を分解してエネルギーを作り出す「糖新生」という働きがあるので、空腹が長く続く練習はおススメできません。

 

普段の水分補給は水ではなく、自分で粉飴(炭水化物)を溶かしたり、クエン酸粉末を混ぜたりすることで疲労感の軽減を狙ったり、筋肉が分解されないように工夫する必要があります。

 

監督コーチが良く「メシ食え」というのも間違いではないですが、練習中でも適切な栄養補給をすることで練習の疲れを感じにくくなり、結果ケガの予防やパフォーマンスアップも狙えます。トレーニングの効果を最大限出すためにも必要です。

 

 

 

今のプロテインは安くなっていますし非常に味も良いです。僕はプレーンを飲むことが多いですが(安いので)フレーバー付きの商品も充実しています。

 

ただでさえ成長期で必要な栄養素が多いのに、その時期に毎日4時間練習していれば確実に栄養不足です。

 

多少お金は余分にかかりますが、ケガによる通院や治療費でお金を支払うよりもよっぽど建設的な支払いだと思います。自己投資をしてください。

 

粉飴、クエン酸粉末、プロテインのリンクを一応貼っておきます。

全て実際に使ったことがある(今も使っている)ものです。