ばんかずまのブログ

元独立リーガーの過去、現在、未来。

独立リーグの給料は実際いくらだったのか

こんばんは伴です。

 

今回は独立リーグの給料について書いていきます。

僕は約6年間、独立リーグでプレーしてきましたので信憑性はあると思います。

 

まず知っておいてほしい事

基本給はいくら?

手元に残るお金とその使い道

給与支払い期間

現役選手は給与以外の収入を稼げるようになろう

最後に

 

 

まず知っておいてほしい事

まず知っておいていただきたいのは、今所属している選手の方が、僕が現役の時よりも厳しい境遇に立たされている可能性が高いということです。

 

チームによって成績や結果に応じてインセンティブ(成果報酬)があり給料が変動することもありますが、今回書くのは基本給についてです。

 

 

 

  

 基本給はいくら?

 

では気になる金額についてですが、11万~13万円(月給)です。

 

チームによっては球団寮の家賃を給与に上乗せし、そこから差し引くことで実質負担

0としていました。(例えば家賃2万円なので10+2、そこから2を改めて引く)

 

 

手元に残るお金とその使い道 

 

額面上は12万円だったとしても、所得税で10%ほど引かれますので10万8千円ほどに。そこから家賃2万円引かれると8万8千円

 

 

この8万8千円がいわゆる「手取り」です。サラリーマンと違うのは、ここから 国民健康保険や住民税の支払いがあるということ。残るのは8万円以下です。

寮だった場合、水道光熱費が引かれ、車のガソリン代、ジムの会費あたりを支払うと6万円切る程度でしょうか。

 

食事は各地域に球団を応援してくださる飲食店があるため、割安で食べられることもありますが、試合が続く時期はなかなか行けません。

 

理由は遠征のナイターだと12時に出発して24時頃に帰ってくるから。

大半の個人経営飲食店は閉まっています。

翌日デイゲームだと起床は6時あたりです。

 

洗濯は当然自分でやりますし、食事も自ら何とかする必要があります。

 

僕が良くやっていたのは、シャワーを浴びて洗濯を回している間に外食をし、食べ終わって帰ったら洗濯物が終わっているのですぐ干して寝られる状態にすること。

 

少し話がそれましたが、いつも安く食事ができるわけではありません。しかもスポーツ選手ですし、食事量も運動していない人とは比になりません。

 

例えば白米。特に体重制限などしていなければ1食で2合食べることは割と簡単です。

何も運動していない人は1日で2合も食べないのではないでしょうか。

 

1日の白米消費量を4~5合とした場合、1か月で120~150合。㎏に換算すると約25㎏。

 

主食のお米だけで1か月に5千円から1万円必要です。

ここにオカズに必要な費用を追加すると、ざっくり計算で食費が2~3万円。

 

もう残り3万円ほどです。携帯の支払いも個人でしている場合3大キャリアなら1万円近く必要です。

 

もう手元に残るお金は2万円ほどです。

 

 

 

 給与支払い期間

給与の支払いがあるのはシーズン中のみ。試合が終われば無給です。

早ければ9月半ばからアルバイトです。そして4月(チームによっては3月)の給料日までそのアルバイトで食いつなぐことになります。

 

野球選手としての収入は年間で60~100万円といったところです。

 

それでもNPBに進めるチャンスがあるのであれば、という気持ちで契約をしている選手が多いとは思います。

 

 

現役選手は給与以外の収入を稼げるようになろう

ただ、普段の生活がギリギリでは自己投資をしにくくなりますし、いろんなものに挑戦していこうという思考回路になりにくいでしょう。

 

野球をしながらも自らの価値を高めるために、読書やブログ等で情報収集と発信をすることで新たな発見もあるかもしれません。

 

意外と給与以外でも稼ぐ方法があるということを現役の選手に伝えておきたいですね。

ブログもそうだし、noteやクラウドファンディングも活用できます。

 

チームの決起大会や感謝の集いなどでたくさんの経営者や上層部の方々と話をする機会が得られます。そこで自ら営業をかけて個人スポンサー契約を結んでもらうのも一つです。

 

「独立リーグの選手」というのは知っている人からすれば「希少性のある商品」です。

個人スポンサー契約を結んだ独立リーグの選手がNPBへ進んだとして、選手はそのスポンサーさんを忘れることはないでしょうし、投資してくれた企業へお礼をするでしょう。(僕も唯一の個人スポンサー企業さんは覚えております。残念ながらNPBへは進めませんでしたが・・・)

 

SNSの発達によって、間違いなく個人で営業をすることが簡単になってきています。しかも距離という概念を消し飛ばしてしまうぐらい全国どこにいる人でも情報交換・発信が可能になりました。

 

セルフプロデュースをするのが当たり前の時代になり、「黙ってやるのが美徳」ではなくなっているのかもしれませんね。

 

最近広告で「Tポイントで投資ができる」というものを目にしました。

 

楽天もポイントで投資信託ができるので、買い物で得たポイントを利用してコツコツ投資をするのも良いでしょう。

 

現役中に役に立つわけではありませんが、その後の人生の足しにはなるはずです。

 

 

 

最後に

この記事を読んだ方でよく野球を見るのであれば、どんどん球場へ足を運んでください。

独立リーグは毎年10人前後の選手が入れ替わります。なので同じチームになることは二度とありません。今しかないのです。

好きな選手、応援したい選手がいたらどんどん声かけてやってください。