- なぜ人手不足倒産?
- 塾と公文の勉強スタイルの違い
- 仕事の割り振りは?
- 作業効率の優劣に適切な評価は?
コンビニや飲食店など、アルバイトなどが集まらずに人手不足で経営が回らなくなることで倒産する企業が増えているようです。
ではなぜ人手不足なのか。求職者が「この会社で働きたい」と思っていないからです。
それは給料だったり、人間関係、サービス残業が多いとか、有給がとれないとか多くの原因があるでしょう。給料は業種によって相場で決めていることが多いようです。
それ以外のサービス残業が多いとか、有給が取れないとかはそもそも法律に反しているので問題外です。
日本人のおかしなところとして、問題が表にでて大きくなると一斉に対象者を批判する割に、普段から起きている違反やごまかしなどを簡単にスルーしていく傾向にあります。
小さい火種を放置して、大火事になってから慌てて火消しをしようとする企業が多い気がします。
さて、タイトルですが小中学校に塾に行っていた人は多いでしょう。決まった時間、学校と同じような授業を受け、問題を解き、宿題が出る。頑張ろうが適当にやろうが時間になれば終わります。
公文の場合、宿題を提出して答え合わせを先生がやっている間の教室のプリントを解いていく。宿題と教室で解いた問題が全て正解になったら帰れるというシステムです。
なので早ければ15分で帰れる場合もありますが、長ければ2時間近く問題と戦うことも。
「やることが終わったら帰っても良い」というのは作業効率を高める意欲を掻き立てる恰好の材料ではないでしょうか。
適当にのんびりやっていたら全然帰れないので、集中して速く正確に解く努力をします。
ですが塾のシステムが抜けないのか、多くの企業が「〇時間やれ」とか「残業=頑張ってる」という評価をしているところも少なくないです。
そのくせサービス残業を強要するところもあります。「みんなそれぐらいのことはやっているから我慢しろ」とか「別の店舗では会社に寝泊まりしてでも仕事を仕上げるのが普通だった」とかありますが、仕事の割り振りとか優先順位に問題があるとは考えないのでしょうか。
サービス残業になる理由もたくさんあると思います。その中に単純作業の効率化を進めていないため定時の8時間に収まらないことがある場合や、他人にうまく仕事を触れない社員が多いことが考えられます。
例えば10人いて1日全体で100の仕事がある場合、均等に割り振れば10ずつです。
能力差を考慮して。12の仕事を5人、8の仕事を5人でも1日トータル100です。
では、ここで1日で8の仕事しかできない人が10できるようにするにはどうすればよいのか。
仕事の無駄がないかどうかをチェックしていない会社も少なくないはずです。
12の人に8の人の仕事の進め方を見てもらい、どうやったら作業効率が上がるかをアドバイスする環境があるかどうかも重要ですし、一定時間でこなせる仕事量の大小に応じて適切な評価をされているのかも大きな課題です。
1日から1週間ぐらいは、1日でこなせる仕事の量が80前後まで落ちる可能性がありますが、そこから先の1年間で全体の仕事量が110や120、150などに上昇すれば生産性が高まったことになります。
もちろん仕事は単純作業ばかりではなく、効率が全てではないこともあります。ですがその中でも、単純作業でスピード勝負の仕事があることも事実です。
1日でできる仕事量を増やせた人材に対して、適切な昇給ができれば労働者も手際よく作業効率を高めようと努力する労働者が増えてるのは想像に難しくないです。時給上がったら嬉しいですし。
企業は生産性が高まり利益が上げやすくなり、労働者は時給が上がりやすくなる。
いいことの方が多いと思うのですが、僕の考えがおかしいのでしょうか。
普段時給1000円の労働者を3人雇って1時間の仕事を完了していたとしましょう。
1000×3で3000円ですね。
これが作業効率が高いと評価された時給1300円の労働者2人で同じ仕事を1時間で完了した場合は1300×2で2600.
3000-2600=400
企業側は400円人件費が浮きますね。
仕事量が少ない労働者よりも30%増しの賃金を稼げるので働く意欲は高まりやすいはずです。
「3人の仕事を2人でできるようなことなんてほとんどない」と思う方がいらっしゃるでしょうが、おそらく見直せば似たようなケースが出てきます。
同じ仕事量ならより短い時間で。早く終わったなら定時の賃金を支払って帰れる制度にするだけでも現場を支えているアルバイトの作業速度に対する意識は変わってくると思うのですが・・・
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